以下は10年以上前に投降した内容です。

最新情報はYouTubeチャンネルにアップしていますのでそちらを是非ご覧ください。

〜加工について〜

 メガネの和光堂では、メガネレンズの加工は機械任せにすることはありません。

 

 最後の仕上げ(面取り作業)を丁寧に、 レンズのサイズも細かい微調整で念入りに行い、お客様がご利用される際のトラブルが極力無いように、 多少時間をかけてでも職人が行っています。

 

 ここでは出来上がりまでの行程を見ていきましょう。

 

↑これがカット前の丸レンズです。

メーカー特注の、お客様のためだけのものです。

加工(メタルフレーム編)

 

 メガネというのは、丸レンズを枠の形にカットして出来上がるということを知らない方が多いようです。

 

 メガネ店での「加工」とはお客様がお選びになったフレームにレンズを入れ、メガネとして仕上げる作業のことを言います。

 

 お店ではメーカーからお客様の仕様に合ったレンズを取り寄せ、それをお客様の選び頂いたフレームの形に合わせて「加工」を行います。

 


〜加工開始〜

 このレンズをカットする前に、レンズ間の距離と高さを決めないといけません。

 

 まず、レンズメータにてレンズの角度を決めて光学中心に印を付けます。

 

 よくメガネ店で店員さんが見ている「レンズメータ」ってどういう風に見えるかご存じですか? オート式は覗く必要が無く、度数が数字として表示されるので楽チンですが^^

 


コレが当店にもあるオート式です。レンズを乗せるだけで度数を表示してくれるので込み合う時間帯には重宝しています。

右は従来式のタイプです。

 そして顕微鏡に似ている一般のレンズメータを覗くと、実はこうなっています。

 

↑乱視がある場合は必ず90°逆の軸でもう1つ度数が見えます。

↑乱視がない場合はキレイな輪っかになって見えます☆


 さて、話がそれてしまいました。本題に戻しましょう。

 

 このレンズメータを使って印点を行い、投影式軸打ち器でサクションカップを取り付けます。 一昔前は普通の吸盤でしたが、今は両面テープが付いたしっかりとしたものになっています。

 

 ↑投影機にて位置を決めてカップを取り付けます。

1mmの狂いも許されません。

↑カップを取り付けたところ。


 ↑枠をトレース中。

左右別々に読み込みます。

↑画面に表示したところ。

↑必要な情報を入力して、いざカット!


 レンズをカットしている間に、フレームの型直しをしたりネジ部分のチェックをします。

 

 カット中はガ~~~という轟音と、特に薄型レンズは嫌な匂いが周りを立ち込めます。この匂いはまるでニンニクを焼いたような感じで一歩間違えれば料理屋です^^; だから、最近のメガネ屋さんは「クサい」のです・・・

 

〜レンズカット後〜

↑コレが機械でカットしたてのヤゲン。

どうしても機械では完璧には出来ません。

 さてレンズのカットが終わりました。

 

 が、これからが本番なのです・・・と言うのも、最近の機械は確かに正確ですがカーブが合わないなどの不具合があります。

 

 少し大きめにカットしたレンズを手作業で修正していきます。当然、熟練の技術が必要になりますし、細心の注意が必要となりミスは許されません。


↑しっかりと面取りされたレンズ。

んー、我ながら良く出来ました☆

 ここまでかかった時間は合計で1時間近く。その気になれば15分でも加工出来ますが、手抜きだけはしたくないのです。

 

 そして面取りを念入りに。こういう細かいところにも気を使いたいものです。

 

 そして必ず「ネジの緩み止め」を付けます。

 

 これにてようやく完成です!!出来が良いと思わずガッツポーズです!!

 

 某店舗のように「加工料」をもらいたい気分ですね(*^o^*)

 


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